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アルジェリアについて |
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この辺りを表現する言葉には、地の果て、あるいは太陽の沈む国を意味するマグレブがある。日本において、「ここは地の果てアルジェリア、どうせカスバの夜に咲く....」とする歌がある。最近までほとんど関心を持たれることのない、縁遠い国であったが、近年、JALパックやルックツァーなどが、ヨーロッパを一巡した人の次のターゲットとして、トルコ等と同様に、人気が高まっている地域である。
チュニスにはカイルアンやカルタゴの歴史的遺跡があるので訪れたが、モロッコと似たような地形を持つアルジェリアについては、モロッコのフェズから2泊の予定で現地ガイドを連れて出掛けたことがあった。アルジェの町へ行く途中で、オンボロ車がオーバーヒートして不調になり引き返したことがある。その間、車の整備を兼ねて、オランに一泊したが、何か潤いのない、ぎすぎすしたような感じがあって、あまり好印象は持たなかった。
此の国は、一時、フランスの一部とさせられた歴史が近年にあり、フランス風の優しい表情があって柔らかなのではと思っていたのだが、町で受けた印象は決して良くはなかった。アルジェリアの民族解放戦争で心まで傷められたのであろうか?とにかく失業者が非常に多いという印象を受けた。
オランの町は、古い歴史を持つ人口30万人前後の町である。石油化学の工場があったり、その他に軽工業も発達していて、新旧の対照的な雰囲気、カオスを感じさせるものがあって、おちつかないのかもしれない。それに拍車をかけるように港町特有のざわめきも加わるので、殺伐とした雰囲気が漂うのもやむを得ないのかも知れない。私はトルコやモロッコを旅するのが大好きで、数日間車であちこちと泊まり歩き、これらの国についてはかなり見聞しているのであるが、アルジェリア人の性格気質には多少いらいらした思いがある。
滞在中、うす汚いホテルしかとれなかったが、夕食をとったフランス料理屋のギャルソンから、ここはスリやかっぱらいが特別多いから気をつけるようにとも聞かされた。車が不調になったり、宿が汚かったり、そして、今度は町でも一番良さそうなフランス料理屋に行ったら、今度はかっぱらいに気をつけろと言われ、そんなこんなで良い印象をもてなくなったのであろう。
現在はチュニジアも含めて、このマグレブ三国には、一応足を入れているので、少しは比較できるため簡単な印象を述べる。チュニジアは北アフリカでも一番こぎれいで、さっぱりしていて、フランス風の町並みやホテル設備もまあまあのような感じであったが、アルジェリアは、少しぎすぎすして、住民の目つきもきつくて、安らげない感じであった。フランスの統治にあった国はどこも町や人の表情に優しさと柔らかさがにじみ出て、しゃれているはずだと予想していたのだが、町も汚く貧しさが感じられた。
ただしモロッコは違う、アルジェリアとは気候や大地の形質は似ているのだが、旅行者にとって限りなく魅力ある土地である。チュニジアはリゾート開発が国の重要な政策のひとつに位置づけされているので居心地がよいのはもっともであるが、モロッコの場合は、アルジェリアなどに比べれば、比較的他国の侵略が緩やかなものであったからではないだろうか。王政が維持されており、またイスラムの教育も徹底されているが、アルジェリアではアルジェリア戦争が近年にあり、社会主義的政策が採られていたことで、その違いが出ているような気がする。
地中海太郎
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