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  エジプト雑感
エジプトのカイロは二度訪れた。スエズの入口を見るためと、海岸にあるアレキサンドリアの町を訪問するためである。スエズを見るために、ポートサイドまでアレキサンドリアから運転手付の車をチャーターし旅をした。

アレキサンドリアの街はナイルデルタによって作られる広大な平野となっており、緑豊かで他のエジプトとは全く違っている。かつてはエジプトの首都だったこともあり、それなりの気品を感じさせる街である。名前の通り、アレキサンダー大王によって造られた町であることは無論である。プトレマイオス王朝の最後を飾った女王として君臨したクレオパトラの活躍した都でもある。当時世界最大の図書館と言われた設備などもあって文化の中心的役割を果たした土地として有名である。また最近発見されて話題になった、アレキサンドリアの大灯台などの話題もあって往時の殷賑ぶりが忍ばれる。海浜にはしょう洒なホテルが立ち並び、現在は中東のリビエラと言われるほどにエジプトらしからず洗練されている。

カイロはヨーロッパのみならず、世界各国から観光客がひっきりなしに訪れる地である。日本人にはエジプトと言えばギザのピラミッドやルクソールのツタンカーメンの遺跡などが想像されて、あまりアレキサンドリアについて聞くことがないが必見の場所であることは言うまでもない。

ピラミッドや王家の谷など内陸にあるエジプトの世界的に有名な観光地についてはあえて触れない。ただエジプトについて一言触れるとすれば、ナイルデルタの街アレキサンドリアを除けばカイロ−ルクソール−アスワンに至るエジプトはナイル川沿いに両岸2〜3kmのみに緑があってそれが機上から眺めればナイルを縁取るようにして南北を縦断しており、まさしくエジプトは「ナイルの賜物である」という言葉を実感させられるのである。ナイル川から2〜3キロメートル離れれば殆ど全国土が炎熱によって焼けただれた赤い砂漠の国であることを知らされる。

カイロでは旧市街が面白い、殆どの観光客は、ゲジラ島と呼ばれるナイル川の中州にあるホテルに泊まるだろうが、旧市街こそアラブ的でエキゾチックである。香料の市場のむせ返るような香り、そしてアラブ服に身を包んだ人達のエキゾチズム、なんとも言えず遠くにと浮くに旅をした気にさせてくれる。ハンマームと呼ばれる蒸し風呂も楽しい、アラブ服に混じって長い水キセルでタバコを味わって見るのもいい経験だ。

ナイル川での川くだりや、フィカールといったと思うが筏に帆をはらませてナイルを当ても無く、風に吹かれるのも風情がある。考古学に興味が無くても、ここの国立博物館はいかねばならない.想像したものよりはるかに大規模な「ツタンカーメン」の厨子など金箔の葬具には、驚くだろう.決してギザにある、ピラミッドやスフインクスのみでない必見の場所が無数にある。.

地中海太郎

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