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ジェノヴァからポルトフィーノを経てピサまで |
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ジェノヴァはコロンブスの生まれた土地で、世界中の外洋船が出入りする神戸のような町である。フリーウェイを車で走ればミラノまで2時間弱で行ける距離にある。大きな港町が持つ性格も相まって、大都市共通の喧騒があるのは当然だが、町の建物はどっしりと重厚で黒ずんでおり、リヴィエラを代表する明るいイメージはない。
ジェノヴァから小一時間海岸線を走るとラパッロというジェノヴァの金持ち層が住んでいるリゾート的性格をもつ町がある。ここはとても住み心地の良さそうな、明るくてにぎやかな町である。ここから少しばかり突きだしたポルトフィーノにもリゾート地があるが、非常にこじんまりしていて狭い町でありながら、細い一本道を迷い込んで坂道を登ったりすれば、びっくりするほどの大邸宅や豪華別荘が点在している。ラパッロとの中間にあるサン・マルゲリータの町は美しく可愛い庶民的なリゾート地である。
ラパッロ辺りから東リヴィエラのチンクエテッレまでは電車の方が便が良い。ジェノヴァ、ピサ、ローマに至るFS(イタリア国鉄)が通っており、普通列車で、絶海のというにふさわしいチンクエテッレの、他の地域から隔絶された小さな村の持つ独特の味わいが愉しめる。一度車でラ・スペツィアに至る途中、チンクエテッレの5つの村のうち4カ所まで立ち寄ったが、山の尾根から入江のある小村に入ったり出たりの繰り返しで不便この上なかった。格別な感慨もなく、崖にへばりついた小さな村々を取り囲むように繁っているオリーブの木々が印象に残るのみであった。ラ・スペツィアは、いまやイタリアを代表する港町として世界中に知られるが、元来イタリア海軍の軍港のある土地であり、それらの施設が海岸に君臨している。
ラ・スペツィアの港からエミリア・ロマーニャやロンバルディアの特産物が船積みされることが多いようである。ここから斜塔で名高いピサまでは平坦な道のりが続き、海岸には重化学工業のコンビナートが点在しており、観光的な価値はない。
ピサはイタリアへ旅行するものにとって魅力ある場所であり、フィレンツェの海の玄関であるリヴォルノと隣り合っている。このリヴォルノにはコルシカやサルデーニャとの定期フェリーも就航しており、交通の要所として開けている。リヴォルノとローマの間はドライブする値打ちは特にないようである。過年、ローマからジェノヴァに出るとき電車で通ったが退屈した覚えがある、したがってこの間はドライブはしていない。
地中海太郎
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