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スペインの海岸線からフランスに入る
ニーム、アルル、アビニョンなどのプロヴァンス地方まで |
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フランスとスペインの国境は、車で走るとたいした困難はないのだが、電車で越えようとすると、名物特急タルゴやEC特急でならスムーズにいくが、普通電車や急行で越える場合は、ペルピニアンまでの間、接続が悪く、待ち時間が多くやっかいである。その結果ペルピニアンで二度ほど立ち往生し、長い時間待たされた経験がある。少し離れてナルボンヌとかフィゲーラスに戻って特急で国境越えをするのが良い。
ペルピニアンはノストラダムスの生まれ育った土地だと記憶しているが、先年、エクス(エクス・アン・プロヴァンス)周辺をドライブしているとき、サロン・ド・エクスという小さな町でノストラダムスの墓をやり過ごしたことがあり、この周辺で生活しながら、あの問題の大予言を書いたのかと思った覚えがある。
この周辺からマルセイユに至るまでの道には、ナルボンヌがあり、ナルボンヌからは、ツールーズやカルカッソンヌがすぐ近くである。そちらの方向にはアルビやル・ピュイなどの美食の町もある。もちろんカルカッソンヌの城壁の完全な美しさは抜きにしては語れない。私は幸か不幸か城内のホテルに滞在したのであるが、カルカッソンヌの城壁は外側の市街から眺めた方が夜にはライトアップもされてより美しいのではないかと思った次第である。スペインにもアビラなどの城壁都市はあるがやはりカルカッソンヌが一番きれいに思う。
ナルボンヌをすぎてアルルにほど近く、ほど良い街の広さと気品あるたたずまいの街にニームがある。南プロヴァンスの中心都市であり、一度は住みたい街である。近くのアルルやアビニョンは観光客でごったがえしていても、ニームは落ち着いていて私の旅情を誘う。この地域はローマ時代の遺跡があちこちに残っており、見るべきものが少なくないが、同じプロヴァンスでもエクサンプロヴァンスとは違ってイスラムの香りがそこはかとなくただよってくる異国情緒あふれる土地柄でもある。観光的なアルルやアビニョンは人混みがして落ち着きがない。ゆっくり滞在するなら、ニームがよろしいかと思う。
この先マルセイユまでの間にはカマルグの大湿地が広がっている。バードウォッチングや昆虫の採集など、自然に関して興味のある方には是非おすすめすしたい。ただし、交通の便が悪く、だだっぴろい湿地平野を移動するのは、サイクリングでは広大すぎてなかなか追いつかない。また無数に川や運河が走っており連絡橋を覚えていないと、簡単には目的地にたどり着かないこともありそうで要注意である。
地中海太郎
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