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スペインの夕陽に見る感動 |
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話は少し本題を外れるが、以前にはマラガから未舗装の国道を途中牧童の率いる羊の群などを眺めながら、アンティキエラという交通の要衝にある田舎町を経て、5時間あまり要したグラナダへの道が、今では2時間足らずで行けるようになった。ここは商用を兼ねて何度も通ったが、いつもグラナダの高地からマラガあるいはセビーリャに行く途中の夕日の美しさに圧倒される。抜けるような青空とともに、真っ黒な雨雲が突然現れ、その背後に夕日があって、しかも激しい雷雨がそれに加わるのである。そのような現象が同時に見られる。まるでプラード美術館で見るゴヤの絵の背景にある空のようで、それはそれは劇的な光景であり、形容しがたい。このような夕陽はスペイン以外ではお目にかかることはできないのではないだろうか。サハラを渡る熱風とシエラネバダの冷風がぶつかり合って、このような現象が発生するのであろう。
夕日と言えば、クエンカからマドリッドに抜けるというか下る際に、峠で見た夕日の壮大さにも驚いたことがある。壮大というか荘厳さに満ち満ちていて、なんとも形容し尽くせない真っ赤な夕日がカスティーリャの空を染めていたのである。この時は、義甥で親しくしている大阪や鳥取で事業をしている石谷樹人氏と家内の3人の旅であったが、3人とも呆然として、その荘厳さに打たれ、時の過ぎるのも忘れかけた思い出がある。今まで世界の各地を旅してきたし、マニラの夕日であるとか、地中海の東西南北、それぞれの端の夕日や日の出を見てきており、さらには神々しいヒマラヤの日の出も見ているのであるが、スペインの夕日ほど、ドラマチックなものは知らない
地中海太郎
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