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  閑話休題 「ジプシーについて思う事」 ヒターノ、又は、ジタンともいう
ジプシーと聞けばフラメンコを連想する、その結果アンダルシア地方がジプシーの本場であるとの感想を持つのはある意味ではそのとうりであろう。この地は冬でも暖かいので住みやすいのだろう、しかしながらジプシーは決してアンダルシアのみのことではなく全欧州に広く分布している、一説によれば500万とも600万ともいわれる巨大な流浪の民がロシアをふくむヨーロッパ中に生存している。この人種は元々インド系の種族に起源が在るといわれているが、アーリア民族などのヨーロッパ系種族がヒンヅークシ山脈やパミール高原を超えて、今問題になっているアフガニスタンあたりからパキスタンを含むインド大陸に侵入して彼らを駆逐した事から現在にいたる流浪の旅が始まったらしい。このジプシーの民は固有の言語も文字も持たない事から民族的力を持たず、それぞれの移動単位ごとに独自の進化をしていったようである。

故郷を追われた彼らは発揮し得ず、永遠の流浪をし続けてきたのであるが、生きるために物を掠め取ったり、その日ぐらしの生活は一見して誰がみてもジプシーと判別出来る顔立ちにしたのである。ヨーロッパの人たちはひと目でジプシーとひたーの見抜くようで、その結果誰からも嫌われて相手にされぬ惨めな生活をしているのだ。ジプシーはほとんど親子など複数で行動してそのチームプレーによって、引ったくりやかっぱらいの悪さをするのでくれぐれも要注意である。そして被害に遭ったとしても警察に届けても取り戻せる事はないので、彼らの生活の糧を恵んだ事として諦めるしかないのだ。

古来からタタールやツングースの蒙古系、そして現在にいたるベドウインなどの遊牧民などは定住する事を好まずあちこちを転々としている訳だが、彼らには勇者たる者は一つ所にしばられて定住するものではないとする風があり、とても誇り高い。民族としてのアイデンテテイもしっかりしており結束ができている。これに対してジプシーのそれは、はっきりしていないように思われる。その結果民族の結束や誇りを失って世界を漂泊しているといえよう。このほか戦争による難民だったり、かつて迫害により国を追われ定住し得なかったユダヤ人やクルド人などはアイデンテテイがしっかりしておりむしろ誇り高い民族として知られている。この事は国際化が必要とされる現在においても民族としてのあり方をどうするべきか、そのような事に示唆するものが含まれているように思える。

地中海太郎

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