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マヨルカと聞けばショパンとジョルジュサンドが恋の逃避行をした島としても知られるが、シチリアのタオルミーナなどと並んでヨーロッパ全域の人達から新婚旅行の地として歓迎されたとても美しい島である。ショパンが数ヶ月滞在したバルデモーサという町は、小さな教会のある海にほど近い田舎町であるが、港のあるパルマは観光地として整備されたきれいな街である。ホテルも大小を合わせて数え切れないほどであり、一年を通して春のようなこの島はハネムーナーでにぎわっている。
島の玄関口であるパルマ近辺にはゴルフ場がたくさんあり、明るい陽差しを浴びながらゴルフを楽しめる。もちろん、観光の島であり、ビジターはOKだ。プレイ代金もゴルフセットを借りて5,000円もあれば十分だ。
バレンシアやバルセロナに面する側には海抜1000m前後の山脈が走り、海岸線のダイア(Dia)など漁港を兼ねたリゾート地にはヨットが溢れている。その北東端にはフォルメンタールという岬があり広大な庭園の中に一軒立派なホテルがある。かつてはイギリスのダイアナ妃やモナコの王女たちがお忍びでバカンスを楽しんだ場所として知られている。
島の中部から東南部にかけては、なだらかな耕地に豊かな農村風景が広がっており、オレンジやレモンなどの果樹に覆われている。
この島を訪れる観光客はほとんどパルマからインカを経てフォルメンタール岬に至る地域に集中している。この地域だけで充分に旅の楽しみを満喫できるであろう。
マヨルカ島の隣にある小さなメノルカ島は、観光地というよりむしろ田園風景ののんびりした島である。
イビサ島はバレンシアからの便が良い。1970年頃のヒッピー全盛時代、この島には、ヨーロッパ中からヒッピーたちが集まって世界的にも知られるようになった。前衛的な芸術家などが好んでこの島に住んでいるようである。世界中のヌーディストが集まる島としても知られている。エーゲ海の島々と同じように、この島の家の壁は全て白く塗られている。青い空と砂浜、そして白い家のコントラストは素晴らしい。
ここまではイタリアの南北から、シチリア、サルデーニャ、バレアーレス諸島について旅人として受けた印象を書いてきたのであるが、今後はヨーロッパ本土に戻り、ジブラルタルからコスタ・デル・ソル、コスタブラバ、フランス国境までの海岸線について、そしてまた、ペルピニャンからニーム、マルセイユ、サントロペ、ニースなどのコートダジュール、イタリアに入って、東西リヴィエラ、アマルフィの海岸、アドリア海沿岸にも触れ、その後ギリシャに渡り、さらにトルコのイスタンブール、アンタルヤ、アンテオキア、シリアからレバノン、エジプト、チュニジア、モロッコまでを記述し、地中海世界の概観をまとめる。
地中海太郎
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